精神と物質のあいだ

哲学系ブログ。あたりまえの中にあるあたりまえじゃなさについて書いています。

意味の無意味

こんにちは。ナナコです。

今回は「言葉の意味」について書いてみようと思います。

 

さっそくですがこちら。
指 - Wikipedia

手の「指」と足の「指」を区別する外国語がけっこうあるようですね。しかも「finger」は親指が含まれないとか…!(゜ロ゜)

名前が違うということは、別の物として認識されているということで、言語の数だけ違った世界観があるということです。
国によって虹の色の数が違う、というのも認識の違いとして有名ですよね。

そもそも、実物の体には指と手のひらの境目すらありません。。というか手に限らず体に境目はありません。それなのに、わざわざ指と手のひらを別の物としています。

つまり「指」という言葉はただ「この辺を<指>と言うことにしている」というルールでしかありません。

言葉の意味に実体はありません。私たちは現象の世界と、言葉の世界という人間独自の幻のような世界と、全く異なる2つの世界を同時並行で生きている、といえるでしょう。

また「美術品」「ブランド品」を例に出すと、「美術品」「ブランド品」は価値があると思う人にしか価値はありません。人間限定で価値があるとされているだけで、絶対的な価値があるわけではありません。他の動物たちは見向きもしないでしょう。
だからといって、
「絶対的な価値なんて存在しない。価値なんて言葉でしかないんだから、そんなの必死に求める人はバカだ!」
とは言えません。人間にとっては言葉の世界と現象の世界は互いに影響しあっていて、キッチリ線引きできるものではなく、両方ひっくるめて「現実」だからです。

言葉の世界を「幻のような世界」と書きましたが、現象の世界へ影響力があるので幻とも言い切れず。。
神話はこういうのを説明するのに都合がいいから世界各地にあるんだろうなぁと思います。意味不明で変な話多いけど、わけ分からない現実のはじまりを語ってわけ分かる話になるはずがない。。(´Д`|||)