精神と物質のあいだ

哲学系ブログ。あたりまえの中にあるあたりまえじゃなさについて書いています。

哲学と人生哲学は違う

こんにちは。ナナコです。

今回は「哲学とは小難しい変人がやるものだ」の続きです。

 

こういうので取り上げられる哲学は、人生哲学。哲学と人生哲学は全く違う。
哲学は人生そのものに疑問を持つけど、人生哲学は「人生はこういうものだ」という前提ありきで始まる。
答えがまず先にあって、その答えになるような解釈を探すだけ。
何が「問い」だ!(*`Д´)ノ!!!

「汝自身を知れ」
何が自分なのか考えると実はよく分からない、ということに気づかせる言葉ですが、

私は人形になりたい

こういう有名な言葉ですら、人生哲学にかかると
「自分の好みや得意なことを知って、それに沿って生きれば幸せな人生になります。」
という意味に早変わり。
この解釈だと、知られるべき「汝自身」が既に知られているものとして前提になっています。
そういう意味なら最初から「汝の好みを知れ」って言うって…

今さら思ったけど、多くの人にとって哲学=人生哲学なんだろうなぁ。
哲学に代わるいい言葉、ないかしら。。