精神と物質のあいだ

哲学系ブログ。あたりまえの中にあるあたりまえじゃなさについて書いています。

境界線との闘い-レオナルド・ダ・ヴィンチ『洗礼者聖ヨハネ』-

こんにちは。ナナコです。

こちらのツイートを見て、

 
この絵を初めて見たとき、強烈なインパクトがあったなぁと懐かしく思い、つらつらと書きました。この退廃感……!

 

場所もどこだか分からない、現実感のない絵だけれども、すごく生々しい絵だと思います。

出典忘れましたが、ダ・ヴィンチは、物の境目に興味を持っていたとか。確かに、他の画家の作品と比べると、境界線がすごくボンヤリ描かれているように思えます。

ところで、現実には物の境界はあるけれども、境界「線」は存在しません。でも、絵では、境界線が出来てしまう。この絵は、死ぬまで筆が入れられていたそうだけれども、視界そのままの形で描くことを、目指していたのかも。芸術家は、不可能なものの再現を目指すところがあるなぁと。