境界線との闘い-レオナルド・ダ・ヴィンチ『洗礼者聖ヨハネ』-
こんにちは。ナナコです。
こちらのツイートを見て、
【今日は何の日】
— 上馬キリスト教会 (@kamiumach) June 23, 2018
6月24日 聖ヨハネ祭
使徒ヨハネではなく、キリストに洗礼を授けた、キリストの「露払い」的存在、洗礼者ヨハネの祝日です。聖書にキリストの半年前に産まれたと記されているのでクリスマスのちょうど半年前のこの日が祝日とされました。
好きな食べ物は野蜜とイナゴ。 pic.twitter.com/EqfFzY5IJK
この絵を初めて見たとき、強烈なインパクトがあったなぁと懐かしく思い、つらつらと書きました。この退廃感……!
場所もどこだか分からない、現実感のない絵だけれども、すごく生々しい絵だと思います。
出典忘れましたが、ダ・ヴィンチは、物の境目に興味を持っていたとか。確かに、他の画家の作品と比べると、境界線がすごくボンヤリ描かれているように思えます。
ところで、現実には物の境界はあるけれども、境界「線」は存在しません。でも、絵では、境界線が出来てしまう。この絵は、死ぬまで筆が入れられていたそうだけれども、視界そのままの形で描くことを、目指していたのかも。芸術家は、不可能なものの再現を目指すところがあるなぁと。