狂人への温かいまなざし
こんにちは。ナナコです。
過去記事を修正しました。
日本人は内心、狂気(っていうとちょっと大げさかな。幼稚さ、バカみたいな状態とか。。)への憧れが強いのではないかなぁと思い、今回の記事を書きました。
一休宗純という禅僧は、悟りをひらいて、奇行にはしりました。
→一休宗純 - Wikipedia
「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」
お正月、みんなで「あけましておめでとうございます!」と言ってるときに、もし誰かが「どんどん死期が近づいてますね~」なんて笑って言ってたら…確かに言ってることは事実なんですけど、現代社会ではこんな発言許されません。
その他のエピソードなど見てみても、歴史上の人物として見る分にはとても面白い人物だけど、もし身内にいたら何しでかすか分からなくてちょっと怖いような。悟後も自殺未遂してるし…
でも、一休を題材とした作品は数多くあります。そしてなぜ彼はそんなに人気があるのかというと、
このような戒律や形式に囚われない人間臭い生き方は、民衆の共感を呼んだ。
多くの共感を呼んだからだそうです。ということは実はみんな内心では
「決まりごとなんて糞食らえ!私は好き勝手やりたいんだ!」
と思っていた、ということでしょう。
大人になっても仕事を一切せず「お母さんの国に行きたい」とひたすら泣きわめき、父から「出てけ」と言われる。
占いではスサノオの心は清らかと出る。
その占い結果に喜びの大暴れをし、占いの結果に従って大人の対応をしていたアマテラスが耐えきれなくなり、天岩戸へ引きこもる。
人間界へ追い出されるが、そこで活躍し、その後自分の希望どおり、母の国で暮らしている…
好き勝手して周囲に迷惑かけまくりのスサノオが邪心なしとされ、しかも自分の希望を叶える流れになってます。
また、占いの結果に耐えられなくて職務放棄したアマテラスもかなり「人間臭い」です。占いの結果を受け入れられず、高天原に大迷惑をかけたアマテラスもなにかしら罰を受けそうなものですが、特にお咎めはなし。正しいことをすればいいことがあるとか、悪いことをすると罰があたるとか、そういう思想はなさそうです。
こんなことわざわざ禅僧だの神話だの出して言うまでもない結論かもですが、長年善悪・正誤をはっきりさせたがってきた文化と、長年善悪・正誤に耐えきれず「人間臭さ」をとりたがってきた日本文化はかなり相性が悪そうです。
欧米化のストレスは、想像以上にかかっているのかなぁと。。